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粕壁宿を守り続けた東八幡神社(其の五)彫刻・力石・石碑群

目次

今まで粕壁宿の成立に縁のある神社東八幡神社につい書いてきました。今回はその最終回。

八幡神社の境内には、その他にも面白いものが残っています。

彫刻

先ずは、本殿の欄間などに施された彫刻です。

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拝殿と本殿

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本殿

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彫刻
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隙間から
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なお、これらの彫刻が施された年代や作者は不明とされていますが、県内の神社の中でも貴重な彫刻と言われています。でも、柵が少し邪魔ですね。

力石

そして、神社と言えば、やはりこれ、力石ですね。もちろんこの神社にもあります。

力石と石碑

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後ろの石碑は、判読は厳しいですが、大正7年1月に建立されたもので、新宿組、三枚橋、大砂組、川久保、大下組、大田組、松之木、大池組などと、氏子連の名前が刻まれています。そして、その手間には、
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力石が
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案内板

三之宮卯之助の力石

卯之助は、江戸時代の文化四年(西暦一八〇七年)越谷市の三之宮に生まれ江戸時代の見世物興行の力持ちとして日本一になったこともあり、牛一頭を乗せた小舟を持ち上げるのが売物だったと言う。

この一〇〇貫目(375㎏)の力石は、卯之助が八幡神社で興行したさい、持ち上げた記念に奉納されたものである。

            東八幡神社

神社の境内には、その昔、力競べに用いたとされる大きな石がよく置かれています。これは、「力石」と呼ばれ、日本全国各地に多く見られますが、特に東北や関東地方には多いそうです。

当東八幡神社に奉納された力石には越谷出身の力持ち、三ノ宮卯之助の名があるものが2つあります。どちらにも天保3年(1832)の銘が刻んであるので、当時卯之助がここで興行を行ったことを記念して奉納されたものと思われます。

なお、卯之助の正式な名前は「三野宮村の卯之助」が正しく、「三ノ宮」は名字ではなく通称名

卯之助は、武蔵国岩槻領三野宮村(現越谷市)の生まれで、越谷で最も名の知られた人物かも知れません。

越谷市にある「埼玉県立大学」近くに今でも「三野宮」と言う地名が残っています。

なお、卯之助は、地元越谷を始め、岩槻、春日部など近隣の神社や江戸・深川の富岡八幡宮なとで興行を行なったとされ、卯之助が持ち上げた力石が残っています(以前『ブラタモリ』で観た記憶があります)。

なお、

卯之助について、詳しくは、こちらを

↓↓

越谷市に残されている江戸後期・三ノ宮卯之助銘の力石

石碑など

また、神社境内の片隅に多くの石碑が並んで建っています。

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これらの石碑は、元々は氏子連の地元に建立されていたものだそうですが、関東大震災やその後の戦争の際に整理してここ東八幡神社境内に移設統合されたものと言われています。

最後に

この神社がある地域は、今の住居表示では、粕壁東1丁目ですが、昔は、「大砂」と呼ばれてました。地名の由来は、

大砂

下八幡社の大門と現八幡橋通りの東側の砂塚という集落が合併して伝馬組織を作ったのでそれぞれの頭文字をとって称えたものである。 

 

引用:ふるさと春日部『かすかべの歴史余話/粕壁地区の地名』須賀芳郎/1977年 

と、記されています。全国何処でもそうですが今の地名は何か味気ないですね。

また、石碑には、三枚橋という地名がありました。参考までに、

三枚橋

古利根川から草刈場の田に潅漑用の水路が街道を横断していた(現在は暗渠)。その水路に架けられた橋の名三枚石橋より称えられたもので、日光道中宿村大概帳に「字三枚橋・石橋・長三尺・三間・是を自普請仕来」と記されている。橋の架けられていた所は粕壁小学校入口の「ハヤシヤ」の右脇で、三枚の石板で構築されていたので、この名があると伝えられる。

 

引用:ふるさと春日部『かすかべの歴史余話/粕壁地区の地名』須賀芳郎/1977年

 

ここまで5回にわたり「下の八幡さま」として親しまれた「東八幡神社」について書いてきましたが、これで終わります。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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