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気になるニュース
2月21日(金)のYahoo!ニュースに、こんな見出しの記事がありました。ご覧になった方もいらっしゃると思います。
Yahoo!ニュースは削除されていますので、幻冬舎ゴールドオンラインさんの記事をご覧ください(2020/11/01)。
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「衰退の「春日部」、好調な「越谷」…隣接町の明暗をわけた原因 」
衰退の「春日部」、好調な「越谷」…隣接町の明暗をわけた原因 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン
あくまでも不動産投資からみた隣接する春日部市と越谷市の比較をしている記事です。
春日部市と越谷市
春日部市と隣接する越谷市について、項目毎に
人口規模
- 埼玉県内の人口規模は、さいたま市、川口市、川越市、所沢市、越谷市、草加市、春日部市の順であり、越谷市は5番目、春日部市は7番目。
- 特に越谷市については、レイクタウンの開業の影響もあり、2009年には「イトーヨーカドー越ケ谷店」が閉店。中心市街地の空洞化が進行したが、再開発ビル「越谷ツインシティ」が完成して、その流れに歯止めがかかっている。
としています。
確かに、越谷駅周辺は再開発により、全く違った街になりました。
人口動態
(春日部市と越谷市の人口動態 出所:平成27年度「国勢調査」より)
- 埼玉県全体の人口増加率は1.0%。春日部市は-1.9%。
- 一方、越谷市は3%を超える人口増加を記録。レイクタウン周辺を中心に、子育てしやすい街として評価を得ていることが、人口増加につながっていると考えられる。
人口構造
- 越谷市ではファミリー層の流入により、若年層、現役層は埼玉県平均を上回る。
- 春日部市では、高齢者層が埼玉県平均を上回る28.1%を記録。全国平均26.6%を上回る高齢化率で、深刻な状況だといえる。
- また、単身者世帯率を見てみても、春日部市では10世帯に1世帯は65歳以上の単身者世帯という状況。人口の流出はファミリー層が中心と考えられるので、この傾向はますます顕著になっている。
将来人口の推計
- 国立社会保障・人口問題研究所の推測では、越谷市は2025年の347,549人をピークに人口減が始まるとされているが、そのスピードは緩やか。2015年を100とすると、2030年は102.8、2040年で100.9というレベル。
- 対する春日部市の人口減少のスピードは速い。すでに人口減が始まっているが、2035年には20万人を下回ると予測され、2015年を100とすると、2030年で88.8、2040年で78.8という水準になる。(春日部市の将来推計人口 出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)
- 春日部では高齢化の進行が全国平均以上のスピードで進み、東京近郊のエリアでは深刻な状況だといっていい。
そして、最後に、
今後、中心駅である「春日部」駅周辺の立体交差事業が完了し、交通利便性が向上、さらに物件の更新が進むことで、ファミリー層からの支持も高まれば、マイナスの流れが緩やかになるかもしれない。
と結んでいます。
不動産投資という点から考えたら至極ごもっともな内容の記事です。普通は東京を中心に考えますので、東京への通勤・通学を考えたら当然そうなのでしょう。
以前、自分も同じように、分断された街かすかべのことを書きました。
一方、
メディアに
春日部は、昨年1年間で3回もメディアで取り上げられました(自分が把握している限り)。
- 5月16日(木)NHKの番組『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!【埼玉はダサくないSP】』
- 7月20日(土)NHKBS1『ニッポンぶらり鉄道旅「“マジっすか!?”を探して 東京スカイツリーライン」』
- 12月8日(日)テレビ東京系列『モヤモヤさまぁ〜ず2・埼玉県「春日部市」~しんちゃんタウンのモヤり事情~』
また、越谷も、ちょうど2年前の2018年2月28日に、NHKBSプレミアムで、埼玉発地域ドラマ『越谷サイコー』が放送されました。
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このドラマでは越谷について、「この街には、何もないけどぜんぶある」などと???なキャッチコピーがありました。
余計なことですが、このドラマには元モーニング娘の吉澤ひとみさん(2018年9月に芸能界を引退)が出演していて話題になりました。
春日部の場合、特に“モヤさま”の放送の反響が大きかったと思います。
そして、
頼りなるのは…
春日部として、頼りになるのは、やはりこの人…
春日部防衛隊のしんちゃんこと「野原しんのすけ」さんです。
しんちゃんは、たとえ衰退の「春日部」と言われてもかすかべが好きみたいです。
そう言えば、昨年の8月末頃、春日部駅の通路に貼られた「かあちゃんの夏休みはいつなんだろう」という、しんちゃんが母のみさえさんを気遣うポスターが、SNSなどで大きな反響を呼びました。残念ながら直接見てはいませんので、こちらのサイトで、
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Oisix広告「かあちゃん、楽しい夏休みをありがとう。」は、なぜ売上増加につなげられたのか | Agenda note (アジェンダノート)
その古い駅舎の春日部駅には、このような大きなポスターがありました。
なお、春日部駅の発車のメロディは、しんちゃんの「オラはにんきもの」です。
両方の街に住みましたので…
記事の通り、春日部は高齢者がとても多い街だと思います。その内の一人が言うのですから間違いありません。
自分は、両方の街に住みました。両方ともそれぞれ良い点があり、とても住みやすい街だと思います。
今でもたまにレイクタウンに行くことはありますが、広すぎて年寄りには少しキツイなぁ、と感じています。
最後に
ネットの記事を見て、こんな文章を書いてみました。
未だ終息の見通しがついていませんので、軽々しく書けませんが。
最近の新型コロナウイルス感染拡大で、在宅勤務、テレワークそして時差出勤・通学などが叫ばれています。以前は、サテライトオフィスなどとも言われました。
そうすると東京都心への利便性からのみ、街を見るということは、どうなのでしようか? これからは、違った角度から街を見ることも必要かもしれません。
鉄道の高架化で変わった春日部の街も注目される日が来ないとも限りません。
人工的に造られた新しい街ではなく、自然があって、歴史が感じられる街、たとえ衰退の街と言われても、自分にはかすかべのほうが合っています。ここに住んで良かったと思っています。